(読み)セツ

デジタル大辞泉 「截」の意味・読み・例文・類語

せつ【截】[漢字項目]

[音]セツ(漢) [訓]たつ きる
ずばりとたち切る。「截然截断断截直截半截
[補説]「截」を「サイ」と読むのは「裁」などとの混同による。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「截」の読み・字形・画数・意味


14画

(異体字)
15画

[字音] セツ
[字訓] たつ・きる

[説文解字]

[字形] 形声
声符は隹(すい)。〔説文〕十二下に字を雀に従う形とし、「斷つなり。戈に從ひ、雀(じやく)聲なり」とするが、声の関係を以ていえば、崔の形などを誤ったものであろう。高大なものを截って、整斉にする意がある。漢碑には字を截に作る。〔詩、大雅、常武〕「彼の淮浦(わいほ)を截(をさ)む」の〔伝〕に「治なり」とあり、武力で平定することをいう。

[訓義]
1. たつ、きる、たちきる、きりとる。
2. さえぎる、はばむ。
3. ととのえる、おさめる。

[古辞書の訓]
名義抄〕截 ワタル・キル・タツ・ヲサム・トトノフ・タタカフ 〔字鏡集〕截 コロス・ヲサム・ヒトシ・ヲサマル・タタカフ・トトノフ・キル・ワタル・タツ

[語系]
截dziatの声は雀tzikよりも崔dzuiに近く、崔に高大の意がある。これを截って整えることをいう語であろう。

[熟語]
截句截刻截止截耳・截日截取截截截絶・截然截奪・截断截鐙・截肉截破截髪・截立截流截留
[下接語]
横截・馘截・割截・斬截・翦截・断截・中截・直截・把截・半截・約截

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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