直截(読み)ちょくせつ

精選版 日本国語大辞典 「直截」の意味・読み・例文・類語

ちょく‐せつ【直截】

〘名〙 (形動)
① ためらうことなく、ただちに決裁すること。また、そのさま。
② 見たり感じたりしたことを、きっぱりと言いきること。まわりくどくないこと。また、そのさま。
童子問(1707)上「然竊思外此別有簡径直截自詣至道
※こゝろ(1914)〈夏目漱石〉下「自分の考へてゐる通りを直截(チョクセツ)に打ち明けて仕舞へば」

ちょく‐さい【直截】

〘名〙 (「さい」は「截」の慣用読み) =ちょくせつ(直截)〔音訓新聞字引(1876)〕
青春(1905‐06)〈小栗風葉〉夏「言ふ事は直截(チョクサイ)で、明確で」

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デジタル大辞泉 「直截」の意味・読み・例文・類語

ちょく‐せつ【直×截】

[名・形動]《慣用読みで「ちょくさい」とも》
すぐに裁断を下すこと。また、そのさま。「直截な(の)処置
まわりくどくなく、ずばりと言うこと。また、そのさま。「簡明直截表現
[類語]ざっくばらん開けっ広げ開けっ放し明け透け単刀直入ずばり率直開放的あからさまずけずけ大っぴら露骨あらわ赤裸赤裸裸筒抜けガラス張り公然表沙汰フランク歯にきぬ着せぬ直接的ちょくじかじか直接じきじきストレートダイレクトぽんぽん口さがない口が悪い口うるさい口やかましい辛口毒舌ずばずばき出しえげつない遠慮会釈もない無遠慮言いたい放題啖呵たんかを切る

ちょく‐さい【直×截】

[名・形動]ちょくせつ(直截)」の慣用読み。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「直截」の読み・字形・画数・意味

【直截】ちよくせつ

簡明。

字通「直」の項目を見る

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