デジタル大辞泉 「截然」の意味・読み・例文・類語 せつ‐ぜん【×截然】 [ト・タル][文][形動タリ]1 物事の区別がはっきりしているさま。「截然と区切る」2 がけや岩壁などが切り立っているさま。「截然たる山岳地帯」[類語]画然・はっきり・くっきり・ありあり・まざまざ・確しかと・明らか・際きわやか・定か・さやか・鮮やか・明瞭めいりょう・鮮明・分明・顕著・顕然・歴然・歴歴・瞭然りょうぜん・亮然りょうぜん・判然・見るから・明快・平明・簡明・明晰・明白・明明白白・端的・めっきり・浮き彫り・クリア・明確・明解・自明・彷彿・鮮烈・一目瞭然・手に取るよう・掌たなごころを指す・紛まがう方ない・隠れもない・火を見るよりも明らか・目に見える・言わずと知れた・紛まぎれもない さい‐ぜん【×截然】 [ト・タル][文][形動タリ]「せつぜん(截然)」の慣用読み。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「截然」の意味・読み・例文・類語 せつ‐ぜん【截然】 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙① 区別のはっきりとしているさま。[初出の実例]「弁別取舎、截然不レ紊之謂レ義」(出典:語孟字義(1705)下)「水と油の様に夫婦の間には、截然たるしきりがあって」(出典:吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉一一)[その他の文献]〔韓愈‐鄆州谿堂詩序〕② きりたっているさま。 さい‐ぜん【截然】 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙 ( 「截然(せつぜん)」の慣用よみ ) 区別がはっきりしているさま。[初出の実例]「『素人』と『玄人』との間の截然(サイゼン)たる区別は、封建的手工業者の間でしか見られない現象である」(出典:文壇ギルドの解体期(1926)〈大宅壮一〉一) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「截然」の読み・字形・画数・意味 【截然】せつぜん 明確にする。〔滄浪詩話、詩弁〕故に予(われ)自ら量度せず、輒(すなは)ち詩の宗旨を定む。且(しばら)く禪を借りて以て喩へを爲し、魏以來を推原し、截然として當(まさ)にを以て法と爲すべしと謂はん。字通「截」の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報