截然(読み)セツゼン

デジタル大辞泉 「截然」の意味・読み・例文・類語


さい‐ぜん【×截然】

[ト・タル][文][形動タリ]せつぜん(截然)」の慣用読み

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精選版 日本国語大辞典 「截然」の意味・読み・例文・類語

せつ‐ぜん【截然】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙
  2. 区別のはっきりとしているさま。
    1. [初出の実例]「弁別取舎、截然不紊之謂義」(出典語孟字義(1705)下)
    2. 「水と油の様に夫婦の間には、截然たるしきりがあって」(出典:吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉一一)
    3. [その他の文献]〔韓愈‐鄆州谿堂詩序〕
  3. きりたっているさま。

さい‐ぜん【截然】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙 ( 「截然(せつぜん)」の慣用よみ ) 区別がはっきりしているさま。
    1. [初出の実例]「『素人』と『玄人』との間の截然(サイゼン)たる区別は、封建的手工業者の間でしか見られない現象である」(出典:文壇ギルドの解体期(1926)〈大宅壮一〉一)

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普及版 字通 「截然」の読み・字形・画数・意味

【截然】せつぜん

明確にする。〔滄浪詩話、詩弁〕故に予(われ)自ら量度せず、輒(すなは)ち詩の宗旨定む。且(しばら)く禪を借りて以て喩へを爲し、魏以來を推原し、截然として當(まさ)にを以て法と爲すべしと謂はん。

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