日本大百科全書(ニッポニカ) 「戸室山」の意味・わかりやすい解説 戸室山とむろやま 石川県金沢市の東部にある山。標高547.8メートル。角閃(かくせん)石安山岩からなる山で、赤と青の両色の戸室石を産し、加賀藩は金沢城の石垣、兼六(けんろく)園の庭石、辰巳(たつみ)用水の石管などに用いた。奈良時代に白山(はくさん)を開いた泰澄(たいちょう)が戸室山の外室(そとむろ)(岩室)に宿ったと伝え、山名の由来とされる。金沢駅から山麓(さんろく)を通るバスの便がある。[矢ヶ崎孝雄] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例