朝日日本歴史人物事典 「戸沢政盛」の解説
戸沢政盛
生年:天正13(1585)
安土桃山・江戸前期の出羽国新庄藩(山形県)初代藩主。角館(秋田県)城主盛安の子。幼名九郎五郎。文禄2(1593)年1月家督を継ぐ。慶長5(1600)年の上杉・最上両軍の合戦には,最上義光と起請文を交わして同盟し,東軍に味方して戦った。慶長7年,常陸国(茨城県)茨城郡小川城(4万石)に入り,11年多賀郡松岡城に移った。松岡在城20年余ののち,山形藩最上氏の改易で,元和8(1622)年最上氏領の一部に移封。初め真室城に入り,まもなく新庄城に移って新庄藩6万8000石の領国造りが始まる。城下町の拡張整備,新田や鉱山の開発を進め,以後幕末まで11代にわたり定着する新庄藩の基礎がつくられた。<参考文献>『新庄市史』2巻
(横山昭男)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報