手元供養(読み)テモトクヨウ

デジタル大辞泉 「手元供養」の意味・読み・例文・類語

てもと‐くよう〔‐クヤウ〕【手元供養/手許供養】

故人遺骨を身近に置いて常に供養すること。一部を墓に収め、一部をペンダントなどに入れて身に付ける、遺骨を仏像などに加工するなど方法はいろいろある。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「手元供養」の意味・わかりやすい解説

手元供養
てもとくよう

遺骨や遺灰を身近に置き、供養すること。墓所とは別に遺骨の一部を手元に保管する方法のほかに、墓への納骨に代わる選択肢として手元供養だけを選ぶ人も増えている。

 遺骨や遺灰の一部を入れて日常的に持ち歩けるペンダントや小型の容器のほか、自宅などで保管しておくための骨壺(こつつぼ)、故人の遺骨を加工して作るダイヤモンドなど、さまざまな商品が販売されている。核家族化や単身世帯増加少子高齢化といった社会的変化により、墓を守り受け継ぐことがむずかしくなってきたという背景があるが、たいせつな人を亡くした悲しみや喪失感をいやす助けとなることも少なくない。手元供養だけでなく、遺灰を海や山に撒(ま)く散骨や、樹木葬など、故人の希望や見送る側の事情によって、供養のあり方が徐々に多様化している。

[編集部]

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葬儀辞典 「手元供養」の解説

手元供養

遺骨を身近に置いて故人を偲ぶ新しいスタイルの供養です。最近では、亡くなった最愛の人といつも一緒にいたい、すぐそばで見守って欲しいという気持ちを表現するために、手元供養を希望される方が増えています。遺骨を収めることができるオブジェアクセサリーなどいろいろな手元供養のための商品が用意されています。また遺骨をダイヤモンドに加工して身に着ける方も、いらっしゃるようです。

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