散骨(読み)サンコツ

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

散骨

NPO法人「葬送の自由をすすめる会」が1991年に「自然葬」と呼んで相模灘で初めて公に実施し、注目された。墓地埋葬法墓地以外に遺骨を埋めることを禁じているが、国は「節度ある方法でする限り違法ではない」との見解を示した。同会による自然葬は1800回を超え、約3500人分を散骨してきた。

(2014-04-18 朝日新聞 朝刊 3社会)

出典 朝日新聞掲載「キーワード」朝日新聞掲載「キーワード」について 情報

百科事典マイペディアの解説

散骨【さんこつ】

死後,遺骨を墓地に埋葬するのでなく,遺灰にして海や山にまくこと。1991年,市民団体〈葬送の自由をすすめる会〉が発足し,散骨を〈自然葬〉という葬送の一形態ととらえて,各地で実施してきた。法務省も同年〈葬送としての節度をもって行われれば問題はない〉という見解を出している。最近は費用のかかりすぎる葬式への不満や自然回帰への願望などから散骨を希望する人が増えつつあり,散骨を行う企業なども出てきている。→葬制

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

葬儀辞典の解説

散骨

遺骨を粉にして、海や山にまく自然葬のひとつ。平成3年、法務省より「節度をもって行われる限り問題ない」との公式見解が出ています。

出典 葬儀ベストネット葬儀辞典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

散骨
さんこつ

火葬された遺骨を細かく砕いて海や山、空などにまく葬送の方法。自然に還ることを願って行われる自然葬の一種である。日本では「墓地、埋葬等に関する法律」(昭和23年法律第48号)によって墓地以外の区域に遺骨を埋蔵してはならないと定められており、散骨は違法行為と認識されてきた。しかし、1991年(平成3)に市民団体「葬送の自由をすすめる会」が相模灘(さがみなだ)で行った散骨について、法務省は「葬送のための祭祀(さいし)として節度をもって行われる限り違法性はない」とする見解を示した。以来、散骨は違法ではないという認識が定着しつつあり、法の規制対象にならない、陸地から離れた海で行われる「海洋散骨」は葬法の一つと考えられるようになった。また、陸地でも埋葬地として許可された場所であれば、散骨が可能であると考えられ、寺院や霊園などが所有する山林を利用した散骨や、山林の樹木の下に埋める樹木葬などが行われている。
 地域の保健福祉局などは、土地所有者や近隣住民との争いや農作物の風評被害といったトラブルを避けるために、散骨を行おうとする場合には、まず自治体に確認することを勧めている。[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

フェロー

イギリスではこの呼称は主として次の3つの場合をさす。 (1) 大学の特別研究員 研究費を与えられ,多くは教授,講師を兼ねる。 (2) 大学の評議員 卒業生から選ばれる。 (3) 学術団体の特別会員 普...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

散骨の関連情報