デジタル大辞泉 「手味噌」の意味・読み・例文・類語 て‐みそ【手味×噌】 1 自分が原因の失敗。「海士を浪へ投げ込んだは汝おのれが―」〈浄・安達原〉2 いかさま。いんちき。「お身たちのやうに―は付けず、正味の負けがおびただしい」〈浮・子息気質・二〉3 「手前てまえ味噌」に同じ。「奈良団扇ならうちは―の内儀一首書き」〈川柳評万句合〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「手味噌」の意味・読み・例文・類語 て‐みそ【手味噌】 〘 名詞 〙① =てまえみそ(手前味噌)[初出の実例]「さすがをんあいの手みそのくせぞかなしき」(出典:浄瑠璃・大職冠(1711頃)道行)② 自分に原因がある失敗。失策。[初出の実例]「海士を浪へ投込んだは汝(おのれ)が手味噌」(出典:浄瑠璃・奥州安達原(1762)二)③ 博打(ばくち)で、ごまかしの手わざ。[初出の実例]「博奕打手(テ)みその事〈略〉手みそまでとってゆくかといふた」(出典:咄本・当世軽口咄揃(1679)五) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例