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奥州安達原 おうしゅうあだちがはら

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

奥州安達原
おうしゅうあだちがはら

浄瑠璃。時代物。5段。宝暦 12 (1762) 年大坂竹本座初演。近松半二ほか合作。前九年の役に取材し,源家の武将義家と朝敵安倍貞任の対立を描いた作品。貞任の妻袖萩が夫と官軍方の父との板ばさみとなり自害をする3段目「袖萩祭文」が中心。

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デジタル大辞泉の解説

おうしゅうあだちがはら〔アウシウあだちがはら〕【奥州安達原】

浄瑠璃時代物。五段。近松半二・竹田和泉・竹本三郎兵衛らの合作。宝暦12年(1762)大坂竹本座初演。前九年の役後の安倍貞任(あべのさだとう)一族の再挙の苦心に、鬼女伝説などを配したもの。通称「安達原」。

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百科事典マイペディアの解説

奥州安達原【おうしゅうあだちがはら】

近松半二ら作の浄瑠璃,またこれに基づく歌舞伎劇。1762年初演。前九年の役で源義家に敗れた安倍貞任・宗任が再挙を図る話に謡曲《善知鳥(うとう)》と安達原の鬼女伝説をからませて脚色。
→関連項目黒塚

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世界大百科事典 第2版の解説

おうしゅうあだちがはら【奥州安達原】

人形浄瑠璃。時代物。5段。通称《安達原》近松半二・竹田和泉・北窓後一・竹本三郎兵衛らの合作。1762年(宝暦12)9月大坂竹本座初演。出勤の太夫は竹本大和掾,2世竹本政太夫,初世竹本春太夫,初世竹本染太夫ほか。前九年の役後,安倍貞任・宗任兄弟と一族家臣らの再挙のための苦心譚を主材とし,謡曲《善知鳥(うとう)》の世界と,安達ヶ原の鬼女伝説を配した。安倍の忠臣善知鳥安方が文治と名を変えて,安倍貞任の子の千代童の身を守護している。

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大辞林 第三版の解説

おうしゅうあだちがはら【奥州安達原】

人形浄瑠璃、時代物の一。近松半二・竹本三郎兵衛らの合作。1762年初演。前九年の役後、安倍貞任あべのさだとう・宗任むねとう兄弟の一族再挙の苦心を主題に、能の「善知鳥うとう」や「安達原」の鬼女伝説などを織りまぜて脚色したもの。眼目は三段目で、通称「安達三あださん」「袖萩そではぎ祭文の段」

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

奥州安達原
おうしゅうあだちがはら

浄瑠璃義太夫節(じょうるりぎだゆうぶし)。時代物。5段。近松半二、竹田和泉(いずみ)、北窓後一、竹本三郎兵衛合作。1762年(宝暦12)9月大坂・竹本座初演。通称「安達原」。八幡太郎義家(はちまんたろうよしいえ)の奥州攻め、いわゆる前九年の役後の安倍貞任(あべのさだとう)・宗任(むねとう)兄弟の再挙の苦心に、外ヶ浜(そとがはま)の『善知鳥(うとう)』、鬼女伝説で有名な『安達原』など能に扱われた伝説を取り入れ脚色。三段目「環宮明御殿(たまきのみやあきごてん)」が有名で、歌舞伎(かぶき)でも多く上演される。仗直方(けんじょうなおかた)の娘袖萩(そではぎ)は、父に背いて安倍貞任の妻になったため勘当され、戦後、夫に離れ流浪のすえに盲目の乞食(こじき)となり、娘お君を連れて父母を尋ね、雪中を環宮の明御殿にたどり着くが、晴れて親と面会ができない。貞任の弟宗任はとらわれの身となり、袖萩と巡り会う。直方は守護する環宮を敵に奪われたおちどを、勅使桂中納言(かつらちゅうなごん)に問責されて切腹、袖萩も父のあとを追う。八幡太郎義家は中納言の正体を貞任と見破り、安倍兄弟と再会を約して別れる。雪のなかで袖萩が三味線を弾き、祭文(さいもん)の文句に託して父母に許しを乞(こ)うところが見せ場なので、通称「袖萩祭文」。歌舞伎では袖萩と貞任を早替りで演じる演出もよく行われる。四段目が安達原の「一つ家(や)」で、安倍兄弟の母岩手(いわて)が環宮を擁し、資金を集めるために強盗を働く話。二段目の「外ヶ浜」では安倍の忠臣善知鳥文治(ぶんじ)が貞任の子清童(きよどう)を守り、薬代のために禁制の鶴殺しを犯し、宗任がかわりに召し捕らえられる話が描かれている。[松井俊諭]

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世界大百科事典内の奥州安達原の言及

【黒塚】より

…人間の心の二面性を描いた能とみることもでき,その場合寝屋を表す小屋の作り物が象徴的な意味をもつ。人形浄瑠璃《奥州安達原》などの原拠。【横道 万里雄】(2)歌舞伎舞踊。…

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