日本歴史地名大系 「手浦」の解説
手浦
たのうら
- 福井県:敦賀市
- 手浦
建暦二年(一二一二)九月日付の越前気比宮政所作田所当米等注進状(越前気比宮社伝旧記)に三ケ浦の一として手浦がみえ、室町時代には田浦とも表記した(秦家文書)。当浦の秦家には現敦賀市内最古の古文書、正安三年(一三〇一)六月三日付の太神宮政所よりの御神領手浦刀禰職補任状がある。同文書の同日付気比太神宮政所下文には手浦刀禰職の沙汰いたすべき公事として、
をあげ、そのほかの雑公事を免除している。中世の手浦は南隣の沓・
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報