デジタル大辞泉 「打ち殺す」の意味・読み・例文・類語 ぶち‐ころ・す【▽打ち殺す】 [動サ五(四)]1 殴り殺す。また、「殺す」を強めていう語。「―・されそうな目にあう」2 質に入れる。また、売り払う。ころす。「おのれが褞袍わんばう―・して買うてこい」〈浄・近江源氏〉3 遊里で、遊女の心を奪い意のままに操る。「腹一杯に女郎―・しのしののめ」〈洒・遊子方言〉[類語](1)絞め殺す・縊る・刺し殺す・噛み殺す・轢き殺す・殴り殺す・打ち殺す・叩き殺す・撃ち殺す・焼き殺す 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「打ち殺す」の意味・読み・例文・類語 ぶち‐ころ・す【打殺】 〘 他動詞 サ行五(四) 〙① 打って殺す。たたいて殺す。なぐり殺す。[初出の実例]「そいつ共にぶちころせ」(出典:浄瑠璃・用明天皇職人鑑(1705)三)② ( 「ぶち」は接頭語 ) 質に入れる。また、売り払う。ころす。うちころす。[初出の実例]「己が衣裳もぶちころして質屋地獄へ落し」(出典:談義本・当世花街談義(1754)二)③ ( 「ぶち」は接頭語 ) 江戸時代、遊里で、遊女を迷わせる。遊女を思うままにあやつる。[初出の実例]「女郎ぶちころしのしののめ、さっと明わたる時分まで、ゐて帰る」(出典:洒落本・遊子方言(1770)発端) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例