打ち荒む(読み)うちすさむ

精選版 日本国語大辞典 「打ち荒む」の意味・読み・例文・類語

うち‐すさ・む【打荒】

  1. 〘 自動詞 マ行四段活用 〙
  2. 物をたたく勢いが弱まる。衰えてやむ。うちすさぶ。
    1. [初出の実例]「まとをにぞ音も聞ゆる須磨のあまの塩焼き衣うちすさむらし〈藤原隆博〉」(出典:続古今和歌集(1265)秋下・四六六)
  3. ( 「うち」は接頭語 ) 物事の状態がひどくなってゆく。荒れ衰える。うちすさぶ。すさむ。
    1. [初出の実例]「北は片岳、旧疁(きうりく)うちすさみてすすきの焼け折れ青葉にまじり」(出典海道記(1223頃)竹の下より逆川)
  4. ( 「うち」は接頭語 ) 気ままに事をする。また、心に任せて詩歌などを吟ずる。うちすさぶ。
    1. [初出の実例]「御足などうちすさませて御かたはらに御とのごもりたる」(出典:浜松中納言物語(11C中)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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