打交す(読み)ウチカワス

デジタル大辞泉 「打交す」の意味・読み・例文・類語

うち‐かわ・す〔‐かはす〕【打(ち)交(わ)す】

[動サ五(四)]
互いにやり取りする。
別離言葉が―・される」〈花袋春潮
互いに重ねる。互いに交える。
「しら浪に羽―・し浜千鳥かなしきものは夜の一声」〈新古今・冬〉

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精選版 日本国語大辞典 「打交す」の意味・読み・例文・類語

うち‐かわ・す‥かはす【打交】

  1. 〘 他動詞 サ行四段活用 〙
  2. ( 「うち」は接頭語 ) 互いに重ね合う。
    1. [初出の実例]「白雲にはねうちかはしとぶかりのかずさへみゆるあきのよの月」(出典:古今和歌集(905‐914)秋上・一九一)
  3. ( 「うち」は接頭語 ) 互いにやりとりする。
    1. [初出の実例]「万年かはらぬかめがへの谷、つるのからごゑうちかはし」(出典:御伽草子・唐糸草子(室町末))
  4. 互いに打つ。打ち合う。
    1. [初出の実例]「二三本を打ち交(カハ)したかと思ふと」(出典落語・たがや(1897)〈四代目橘家円蔵〉)

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