扱き帯(読み)シゴキオビ

デジタル大辞泉 「扱き帯」の意味・読み・例文・類語

しごき‐おび【扱き帯】

女性が、身長に合わせて着物をはしょり上げるのに用いる帯。一幅ひとはばの布を適当な長さに切り、くけたりしないで、そのまましごいて使う。腰ひも。
花嫁衣装七五三盛装などに用いる飾りの帯。一幅の布地をしごいて帯の下側に巻き、左後ろ脇に蝶結びにして垂らす。

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精選版 日本国語大辞典 「扱き帯」の意味・読み・例文・類語

しごき‐おび【扱帯】

  1. 〘 名詞 〙 女性がおはしょりの着物を対丈(ついたけ)に着るために用いる帯。一幅(ひとはば)の布を適当の長さに切り、そのまましごいて用いる。抱え帯。また、花嫁衣装や女児祝い着などに飾りとして結び下げる帯。しごき
    1. [初出の実例]「紺のちぢみかたびらに、白布のしごき帯」(出典:仮名草子・東海道名所記(1659‐61頃)六)

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百科事典マイペディア 「扱き帯」の意味・わかりやすい解説

扱帯【しごきおび】

(しごき)

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世界大百科事典(旧版)内の扱き帯の言及

【帯】より

…3歳児の祝着の被布の下に締めることもある。 以上のほかに扱(しごき)帯,作り帯がある。 扱帯長さ約3~4m,幅30cmほどの赤,緑,黄などの紋綸子に房をつけた,7歳,3歳児の祝着や振袖花嫁衣装用。…

【扱】より

…扱帯の略。しごいて締めるところから名付けられた。…

※「扱き帯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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