

(及)(きゅう)。また插(挿)・拾と通用し、その声がある。〔説文〕十二上に「收むるなり」とあり、手もとに引きよせる意。〔礼記、曲礼上〕に「箕を以て自ら
(むか)ひて之れを
(と)る」と、塵を取るときの作法をいう。衣の前裾をあげて帯にはさむことを「扱衽(そうじん)」という。「あつかふ」は国語の訓。古くは悶熱・
痛・汗流などを「あつかふ」とよんだ例があり、熱さに手を焼くこと。平安期の〔源氏物語〕など以後には、面倒をみる意に用いる。
サシハサム・アクタ・ヲサム 〔字鏡集〕
タヲサム・ヲカス・サシハサム・アク出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
扱帯の略。しごいて締めるところから名付けられた。江戸時代,対丈(ついたけ)であった女物の小袖の丈が長くなるにつれ,腰の部分をたくしあげて歩きやすいように固定するために用いられ,抱帯(かかえおび)ともいった。明治以降,お端折(はしより)をする着方に変わると,腰紐を使うようになり,礼装用の装飾としてのみ残った。現在では,抱帯は錦地などの平絎(ひらぐけ)帯をいい,花嫁衣装の掛下着に用いられる。扱は赤,黄,緑などの綸子(りんず)やちりめんで同色の房飾がついたものをいい,花嫁衣装の振袖の帯や,七歳児の祝着の帯の下側に畳んだ扱を巻いて左後腰で結ぶ。江戸時代,その前身が手拭と思われる三尺帯も,当初しごいて締めるところから扱帯と呼ばれた。長さが一回り3尺で職人などから始まったが,6尺となっても三尺帯と呼び,現在は子ども物の帯として残っている。
執筆者:山下 悦子
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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