折込(読み)おりこみ

精選版 日本国語大辞典の解説

おり‐こみ をり‥【折込】

〘名〙
① 折り込むこと。また、その物。
新聞や雑誌などに、付録や広告ちらしなどを折ってはさみこむこと。また、そのもの。
由利旗江(1929‐30)〈岸田国士〉この役割「出来上った宣伝ビラを、新聞の折込みに廻してから」
雑俳の一種。の漢字二字のうち、一字を頭に置き、もう一字を中にはさむもの。たとえば、「遠頭」の題で、「遠くから白く頭の目立つ富士」の類。そのうち特殊なものに、同一の漢字を首尾に置くものがあり、これを天地と呼ぶ。「戸」の題で、「戸袋戸隠山か引く雨戸」の類。折句の一変種。

おり‐こ・む をり‥【折込】

〘他マ五(四)〙
① 折って中に入れる。中の方に折る。
浮世草子・好色二代男(1684)三「鼻紙半帖思ひ切って折込(オリコミ)
② 他の物の中に一緒に折り入れる。新聞などを折るとき、広告用のちらしなどをはさみ込む。
※絵本(1950)〈田宮虎彦〉「手紙の返事には、やはり五円の紙幣が〈略〉便箋に折りこまれて入れてあった」
③ 傍から口を入れる。差し出口をする。
※浮世草子・五箇の津余情男(1702)四「下女の吉が、伶人の舞には鳥甲がないと折こむ」

おれ‐こま・す をれ‥【折込】

〘他サ四〙 妊娠させる。身ごもらせる。
※滑稽本・浮世床(1813‐23)二「おらが伯母御の子息(むすこ)が泊客に来てゐた娘と出来て、懐胎(ヲレコマ)したもんだから」

おれ‐こみ をれ‥【折込】

〘名〙 妊娠。身ごもり。
※歌舞伎・吾嬬下五十三駅(天日坊)(1854)三幕「沖の船唄よい汐どきに、脇櫓にあらで二人乗り、片山ぢゃ合点ぢゃ、折(ヲ)れ込(コ)みぢゃ合点ぢゃ」

おれ‐こ・む をれ‥【折込】

〘自マ五(四)〙
① 針などの折れた先が、中にはいる。
※咄本・軽口御前男(1703)四「私はりは天国(あまくに)が作にて千両ともかへねども、おれこみたれば取返しもならぬ」
② 胎内に子を宿す。また、体内にやどる。
※俳諧・炭俵(1694)下「かなしさの胸に折れ込枯野かな〈呂丸〉」
※歌舞伎・傾城倭荘子(1784)大序「『ヤア、すりゃ御台所には』『折れ込んだとは、めでたいめでたい』」
③ 内側に折れ曲がる。
※それから(1909)〈夏目漱石〉八「其葉を折れ込んだ手前から、剪(き)って棄てた」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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