アニメーションを中心に活動する映画監督。東京都生れ。東京学芸大卒。大学在学中から自主映画を制作,1977年タツノコプロダクションに入社,アニメの演出を行う。1980年スタジオぴえろに移籍,1984年退社,以後フリーとして活動。抽象的・構造的な映像と,時に難解なストーリーをもつ独自の作風が注目され,スピルバーグ,キャメロン両監督から賞賛されるなど,国外での知名度も高い。主な作品は,劇場用アニメ《うる星やつら ビューティフル・ドリーマー》(1984年),《機動警察パトレイバー》(1989年)など。1995年に公開された《GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊》は,欧米でも公開されて評判を呼び,アメリカでセルビデオチャート1位となるなど世界的話題作となった。2004年《イノセンス》で日本SF大賞受賞。
日本のアニメ映画監督。1951年8月8日生まれ、東京都大田区出身。高校時代、羽田闘争をきっかけに学生運動に参加し、70年、東京学芸大学に入学。「映像芸術研究会」を設立し、実写映画を撮り始める。卒業後、ラジオ制作会社、株式会社竜の子プロダクションを経て、80年、株式会社ぴえろ(スタジオぴえろ)に入社。翌年、テレビアニメ「うる星やつら」のチーフディレクターとなり、低迷していた同番組を人気番組へ変貌させた。84年、スタジオピエロを退社、フリーとなる。翌年、劇場アニメ「機動警察パトレイバー the Movie」で第7回日本アニメ大賞を受賞。95年の劇場アニメ「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」で海外からも注目を浴び、ティーブン・スピルバーグ、ジェームズ・キャメロン、ウォシャウスキー兄弟といった映画監督などに大きな影響を与えた。2009年には、実写長編映画として8年ぶりとなる「ASSAULT GIRLS」の監督を務めた。監督業の他、ラジオドラマ、ゲーム、小説・マンガ原作の執筆など、多彩な活動を行っている。