押付の板(読み)オシツケノイタ

デジタル大辞泉 「押付の板」の意味・読み・例文・類語

おしつけ‐の‐いた【押付の板】

大鎧おおよろいの背の上部肩上わたがみ下方の、化粧の板の上部。一説に、後立挙うしろたてあげの一の板のこととも。
腹巻き胴丸の背の上部の金具回り。これに肩上を取り付ける。

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精選版 日本国語大辞典 「押付の板」の意味・読み・例文・類語

おしつけ【押付】 の 板(いた)

  1. 大鎧(おおよろい)の背の上部、肩上(わたがみ)の下方にある板。後立挙(うしろのたてあげ)の一の板のこととも。
    1. [初出の実例]「鎧の押付(ヲシツケ)の板(イタ)をつかまへ」(出典源平盛衰記(14C前)三〇)
  2. 腹巻、胴丸の背の上部の金具回り。革包み覆輪(ふくりん)がけでこれに肩上を付接する。
  3. 兜のうしろの板。
    1. [初出の実例]「口の中から盆のくぼまで射抜て、押附の板へがばと射付た程に」(出典:雑兵物語(1683頃)下)

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