精選版 日本国語大辞典 「押付」の意味・読み・例文・類語
おし‐つけ【押付】
- [ 1 ] 〘 名詞 〙
- ① 押し付けること。強く触れさせること。また、物が強くあたる所。
- [初出の実例]「川くつれはをし付次第たるへきなり」(出典:塵芥集(1536)九〇条)
- ② 草木の花や葉を布に強くこすりつけて染めること。すりぞめ。〔運歩色葉(1548)〕
- ③ 「おしつけ(押付)の板」の略。
- [初出の実例]「八大龍王の形を金をもって打ちのべて、〈略〉鎧の胸板・をしつけに付けたる間」(出典:金刀比羅本保元(1220頃か)上)
- ④ 軍船の右のふなべり。
- ⑤ 近い将来。間もない頃。
- [初出の実例]「花が散って押付(オシツケ)になると、桜んぼうができるぞえ」(出典:歌舞伎・菊模様法の燈籠(傾城玉菊)(1857)二幕)
- ⑥ ( 形動 ) むりじいをするさま。むりやり。
- ① 押し付けること。強く触れさせること。また、物が強くあたる所。
- [ 2 ] 〘 副詞 〙 そのうち。まもなく。おっつけ。