拘耆羅(読み)くきら

精選版 日本国語大辞典 「拘耆羅」の意味・読み・例文・類語

くきら【拘耆羅】

〘名〙 (kokila 「瞿翅羅(くしら)」「居枳羅(こきら)」などとも音訳。好声鳥・美音鳥・黄鳥百舌鳥などと訳す) 仏語。鳥の名。インドのほととぎす。声はよいが形は醜いという。日本では一般にほととぎすの異名としてもいう。拘翅羅(くしら)。《季・夏》
散木奇歌集(1128頃)夏「これきかむこせのさやまの杉か上に雨もしののにくきら鳴也」 〔玄応音義‐一〇〕

こきら【拘耆羅】

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「拘耆羅」の意味・読み・例文・類語

くきら【×耆羅/×枳羅/×倶伎羅】

《〈梵〉kokilaの音写。好声鳥と訳す》インドからオーストラリアにかけて分布する鳥、オニカッコウのこと。全長約40センチ、全身黒色。鳴き声が美しい。くしら。

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