拘耆羅(読み)クキラ

デジタル大辞泉 「拘耆羅」の意味・読み・例文・類語

くきら【×耆羅/×枳羅/×倶伎羅】

《〈梵〉kokilaの音写。好声鳥と訳す》インドからオーストラリアにかけて分布する鳥、オニカッコウのこと。全長約40センチ、全身黒色。鳴き声が美しい。くしら。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「拘耆羅」の意味・読み・例文・類語

くきら【拘耆羅】

  1. 〘 名詞 〙 ( [梵語] kokila 「瞿翅羅(くしら)」「居枳羅(こきら)」などとも音訳。好声鳥・美音鳥・黄鳥百舌鳥などと訳す ) 仏語。鳥の名。インドのほととぎす。声はよいが形は醜いという。日本では一般にほととぎすの異名としてもいう。拘翅羅(くしら)。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「これきかむこせのさやまの杉か上に雨もしののにくきら鳴也」(出典:散木奇歌集(1128頃)夏)
    2. [その他の文献]〔玄応音義‐一〇〕

こきら【拘耆羅】

  1. 〘 名詞 〙くきら(拘耆羅)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android