拙子(読み)セッシ

デジタル大辞泉 「拙子」の意味・読み・例文・類語

せっ‐し【拙子】

[代]一人称人代名詞男子自分をへりくだっていう。拙者
「何とか―も住職いたしながら」〈洒・隣壁夜話〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「拙子」の意味・読み・例文・類語

せっ‐し【拙子】

〘代名〙 自称。男子が自分をへりくだっていう語。目上に対して多く武士が用いた。拙者。〔文明本節用集(室町中)〕
洒落本・鄰壁夜話(1780)生霊死人をうらむ「近頃毎夜墓所へ火の玉落(をち)申よし、近所取沙汰申せし間、何とか拙子(セッシ)住職いたしながら、聞捨にもなりがたく」

せっ‐す【拙子】

〘代名〙 =せっし(拙子)
日葡辞書(1603‐04)「Xessu(セッス)。すなわち、ワレ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android