拙子(読み)セッシ

デジタル大辞泉 「拙子」の意味・読み・例文・類語

せっ‐し【拙子】

[代]一人称人代名詞男子自分をへりくだっていう。拙者
「何とか―も住職いたしながら」〈洒・隣壁夜話〉

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精選版 日本国語大辞典 「拙子」の意味・読み・例文・類語

せっ‐し【拙子】

  1. 〘 代名詞詞 〙 自称。男子が自分をへりくだっていう語。目上に対して多く武士が用いた。拙者。〔文明本節用集(室町中)〕
    1. [初出の実例]「近頃毎夜墓所へ火の玉落(をち)申よし、近所取沙汰申せし間、何とか拙子(セッシ)住職いたしながら、聞捨にもなりがたく」(出典洒落本・鄰壁夜話(1780)生霊死人をうらむ)

せっ‐す【拙子】

  1. 〘 代名詞詞 〙せっし(拙子)
    1. [初出の実例]「Xessu(セッス)。すなわち、ワレ」(出典:日葡辞書(1603‐04))

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