持たせ掛ける(読み)モタセカケル

デジタル大辞泉 「持たせ掛ける」の意味・読み・例文・類語

もたせ‐か・ける【持たせ掛ける/×凭せ掛ける】

[動カ下一][文]もたせか・く[カ下二]
(凭せ掛ける)あるものを支えにして、そこにもたれるようにさせたり、立てかけたりする。「脇息ひじを―・ける」「塀に看板を―・ける」
(持たせ掛ける)気をもたせるようなそぶりをする。思わせぶりをする。
弱みを見せじと偽に―・けたる我が心」〈浄・賢女手習〉
[類語]預けるもたせる寄せかける寄り掛かるもたれ掛かるもたれるしなだれ掛かるしなだれる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「持たせ掛ける」の意味・読み・例文・類語

もたせ‐か・ける【持掛・凭掛】

  1. 〘 他動詞 カ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]もたせか・く 〘 他動詞 カ行下二段活用 〙
  2. あるものに寄りかからせる。寄せかける。立てかける。もたしかける。もたらせる。
    1. [初出の実例]「竹のさきに杉ばつけ、こしかけにもたせかけをく」(出典:狂言記・河原新市(1700))
  3. 相手が喜ぶようにしむける。思わせぶりをする。もたしかける。
    1. [初出の実例]「弱みを見せじと偽にもたせかけたる我心」(出典:浄瑠璃・賢女の手習并新暦(1685)二)

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