凭れ掛る(読み)モタレカカル

デジタル大辞泉 「凭れ掛る」の意味・読み・例文・類語

もたれ‐かか・る【×凭れ掛(か)る/×靠れ掛(か)る】

[動ラ五(四)]
からだの重みをあずけるように寄りかかる。「肩に―・る」
独立しないで他に頼る。甘えてすっかり頼る。「他人好意に―・る」
[類語]寄り掛かるもたれる寄せ掛けるしなだれ掛かるもたせ掛けるしなだれるもたせる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「凭れ掛る」の意味・読み・例文・類語

もたれ‐かか・る【凭掛・靠掛】

  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
  2. 寄りかかる。もたれる。
    1. [初出の実例]「おのが名にもたれかかるは布袋くらいこへたは又はらふくろ」(出典:狂歌・卜養狂歌集(1681頃)冬)
    2. 「お政は独り徒然(つくねん)長手火鉢に凭(モタ)れ懸って」(出典浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉一)
  3. 取り入って、それを頼りとする。独立しないで他に依存する。たのみとする。
    1. [初出の実例]「『エエ、いまいましい。あの番附屋の売溜めを見込み』『もたれ懸って酒にしようと思ったに』」(出典:歌舞伎・四天王産湯玉川(1818)五立)

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