指標種(読み)シヒョウシュ

デジタル大辞泉 「指標種」の意味・読み・例文・類語

しひょう‐しゅ〔シヘウ‐〕【指標種】

特定の環境条件を成育に必要とする生物種類。環境条件や環境汚染程度を知るめやすになる。環境指標種指標生物。→生物指標

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精選版 日本国語大辞典 「指標種」の意味・読み・例文・類語

しひょう‐しゅシヘウ‥【指標種】

  1. 〘 名詞 〙 特定の環境条件を示す生物をいう。非常に限られた環境条件下だけでしか生存しない生物の生存によって、その場所の環境条件を推量することができる。たとえば葦(あし)生育地下水の浅いことを示すなど。一般に植物が用いられるが、海水流動などにはプランクトンが使用される。指数種。

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世界大百科事典(旧版)内の指標種の言及

【指標生物】より

…そのような生物を指標生物というが,移動量の大きい動物よりも定着生活をする植物のほうが典型的に環境を指標する例が多いことから,指標植物indicator plantがとり上げられることが多い。このように特定の種が環境を指標する場合,その生物を指標種と限定することがあるが,特定の種だけでなく,群落などが環境を指標することがあり,広義にはそれらを含めて指標生物という。 たとえば温帯を指標する植物としてブナが典型的なものであるが,特定の植物群で温帯の指標植物の例にあげられるものに,オオバショリマやシラネワラビなどのシダ類の例もある。…

※「指標種」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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