捕虫葉(読み)ホチュウヨウ

デジタル大辞泉 「捕虫葉」の意味・読み・例文・類語

ほちゅう‐よう〔‐エフ〕【捕虫葉】

食虫植物の、虫を捕らえるように発達した葉。形はさまざまで、モウセンゴケでは腺毛せんもうをもち、ウツボカズラでは袋状をしている。

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精選版 日本国語大辞典 「捕虫葉」の意味・読み・例文・類語

ほちゅう‐よう‥エフ【捕虫葉】

  1. 〘 名詞 〙 植物の葉が変形して虫を捕える機能をもったもの。食虫植物に見られる。その形態・捕虫方法は多種多様で、嚢状タヌキモ・ウツボカズラ)、漏斗状ヘイシソウ)、蝶番状(ムジナモ・ハエジゴク)、あるいはモウセンゴケやイシモチソウなどのように粘毛をもち、それに虫を粘着させたうえで葉身内側に巻きこみ捕虫するようなものもある。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「捕虫葉」の意味・わかりやすい解説

捕虫葉
ほちゅうよう

昆虫をとらえる機能をもつ葉の総称で、さまざまな形のものがある。捕虫葉をもつ植物(食虫植物)には、日本に自生するモウセンゴケ、ムシトリスミレ、タヌキモなどがあるほか外来種としてウツボカズラなどがある。モウセンゴケは葉の表面腺毛(せんもう)が密生していて、これで虫をとらえ、消化して養分とする。また、ウツボカズラでは捕虫嚢(のう)があり、落ち込んだ虫はこの中の液体によって消化される。

[原 襄]

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