捩り捩る(読み)スジリモジル

デジタル大辞泉 「捩り捩る」の意味・読み・例文・類語

すじり‐もじ・る〔すぢりもぢる〕【×捩り×捩る】

[動ラ五(四)]
曲がりくねる。乱れもつれる。
可笑しく葛藤もつれた縁の糸の―・った間柄」〈二葉亭浮雲
からだをひねって、くねらせる。
「伸びあがりかがまりて、舞ふべきかぎり―・り」〈宇治拾遺・一〉
あちらこちらに曲がりくねって行く。
「里の裏道畦道あぜみちを―・りて藤井寺」〈浄・冥途の飛脚

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「捩り捩る」の意味・読み・例文・類語

すじり‐もじ・るすぢりもぢる【捩捩】

  1. [ 1 ] 〘 他動詞 ラ行四段活用 〙 からだをさまざまにまげくねらせる。また、自動詞的に用い、まがりくねる。乱れもつれる。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「上には、あまり、のびすして、旁に、さかへて、すぢり、もぢりたる枝が」(出典:三体詩素隠抄(1622)二)
  2. [ 2 ] 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙
    1. あちらこちらにまがりくねって行く。また、あちこち回り道をして行く。
      1. [初出の実例]「山岩をあちこちすぢりもぢりめぐりまわったことぞ」(出典:玉塵抄(1563)四四)
    2. すねたり、ひねくれたりする。だだをこねる。
      1. [初出の実例]「すぢりもぢれる心むつかし 野馬台をよみしは蜘(くも)のいをとめて」(出典:俳諧・鷹筑波(1638)一)

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