授刀舎人寮(読み)ジュトウトネリリョウ

デジタル大辞泉 「授刀舎人寮」の意味・読み・例文・類語

じゅとうとねり‐りょう〔ジユタウとねりレウ〕【授刀舎人寮】

慶雲4年(707)帯刀して宮中警護に当たるため創設された役所一時廃され、授刀衛として復活授刀寮

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「授刀舎人寮」の意味・読み・例文・類語

じゅとうとねり‐りょうジュタウとねりレウ【授刀舎人寮】

  1. 〘 名詞 〙 奈良時代兵仗を帯びて宮中を警衛することをつかさどった官司。慶雲四年(七〇七)に創設されたが、天平勝宝八年(七五六)に中衛府に吸収された。のち、天平宝字三年(七五九)授刀衛として復活。たちはきのとねりりょう。たちはきりょう。
    1. [初出の実例]「始置授刀舎人」(出典:続日本紀‐慶雲四年(707)七月丙辰)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「授刀舎人寮」の意味・わかりやすい解説

授刀舎人寮
じゅとうとねりりょう

令外官 (りょうげのかん) の一つ。奈良時代,天皇親衛の舎人を統轄した役所。慶雲4 (707) 年7月設置され,天平神護1 (765) 年2月,近衛府と改称された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の授刀舎人寮の言及

【中衛府】より

…日本古代,天皇側近の警固にあたった官の一つ。元明天皇の707年(慶雲4)に置かれた授刀舎人(じゆとうとねり)寮が前身で,聖武天皇の728年(神亀5)中衛府となり,大将・少将・将監・将曹等の官人が置かれ,中衛300人(のち400人)が所属した。中衛は地方豪族・下級官人層出身の舎人(とねり)であった。…

※「授刀舎人寮」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android