デジタル大辞泉 「掛け詞」の意味・読み・例文・類語 かけ‐ことば【掛け▽詞/懸け▽詞】 一つの言葉に同時に二つの意味をもたせる修辞法。「立ち別れいなばの山の峰におふるまつとし聞かば今帰り来こむ」〈古今・離別〉の歌で、「いなば」に「立ち別れ往いなば」と「因幡いなばの山」の意味が、また「まつ」に「松」と「待つ」の意味が含まれている類。和歌・謡曲・浄瑠璃などに多くみられる。[類語]縁語・枕詞・序詞 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「掛け詞」の意味・読み・例文・類語 かけ‐ことば【掛詞・懸詞】 〘 名詞 〙 修辞法の一つ。同じ音で意味の異なる語を用いて、それを上と下とに掛けて、二様の意味を含ませるもの。「立ち別れいなばの山の峯に生ふるまつとし聞かば今帰り来ん」の「往(い)なば」に「因幡(いなば)」をかけ、「松」に「待つ」をかける類。和歌、謡曲、うたい物、浄瑠璃等に多く用いられる。かかりことば。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例