接合藻類(読み)セツゴウソウルイ(英語表記)Conjugatophyte

デジタル大辞泉 「接合藻類」の意味・読み・例文・類語

せつごう‐そうるい〔セツガフサウルイ〕【接合藻類】

緑藻一群。淡水産で、単細胞または1列の細胞からなる糸状体細胞分裂による無性生殖ほか合体・接合して接合胞子をつくる有性生殖を行う。アオミドロホシミドロチリモなど。

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精選版 日本国語大辞典 「接合藻類」の意味・読み・例文・類語

せつごう‐そうるい セツガフサウルイ【接合藻類】

〘名〙 緑藻類の一分類群。葉緑体緑色で、単細胞または細胞が一列に並んだ糸状。細胞分裂によって無性的に増殖する。有性生殖は遊走性のない配偶子が二個合体して接合子をつくることにより行なわれる。ホシミドロ、アオミドロ、チリモ、ミカヅキモなど淡水中に生育する。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「接合藻類」の意味・わかりやすい解説

接合藻類
せつごうそうるい
Conjugatophyte

緑色藻類の一分類群。近時は緑藻類中に数えられているが,H.エングラーの分類体系においては一つの門として取扱われた。葉緑素を十分にもった点は一般の緑藻類と変りはないが,この類は生殖時に胞子遊走子などを形成せず,配偶子嚢と配偶子嚢とが接合して,そこに厚膜の接合子を生じ,それは休眠後に発芽する。単細胞のもの (例:ツヅミモ,ミカヅキモ) ,糸状に並んだもの (例:チリモ) ,糸状のもの (例:アオミドロ,ホシミドロ) などがある。

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