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揚抗比 ようこうひ lift drag ratio

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知恵蔵2015の解説

揚抗比

飛行中の航空機に働いている揚力と空気抵抗の比。揚抗比が高ければ、前進に必要な推力は小さくて済み、滑空距離も伸びる。最良揚抗比は航空機の空力設計の洗練度を示す指標の1つ。高性能滑空機では約30、ジェット旅客機では15〜18。超音速旅客機コンコルドは非常にスリムな形態だが、超音速飛行中は機体の周囲に発生する衝撃波による造波抵抗が加わるため約7.5と低い数字になっている。

(鳥養鶴雄 元日本航空機開発協会常務理事 技術士(航空機部門) / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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デジタル大辞泉の解説

ようこう‐ひ〔ヤウカウ‐〕【揚抗比】

飛行機に作用する揚力抗力との比。これを最大にする迎え角での飛行が最も経済的となる。

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百科事典マイペディアの解説

揚抗比【ようこうひ】

飛行機などに作用する揚力抗力との比,すなわち揚力/抗力をいう。ある機体の揚抗比は,外形,迎え角マッハ数によって変化する。最大揚抗比で飛行すれば燃料当りの飛行距離を最大にでき,また滑空飛行の場合は同じ高度から出発して最も遠く飛べる。
→関連項目滑空(航空機)

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パラグライダー用語辞典の解説

揚抗比

L/D(エルバイディー)ともよばれ揚力と抗力の比率を表している。ただ、一般的にL/Dは滑空比とした意味合いが強く、揚抗比という表現のほうが純粋な意味で使われる場合が多い。

出典|
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世界大百科事典 第2版の解説

ようこうひ【揚抗比 lift‐drag ratio】

飛行中の航空機などに働く空気の力を,飛行方向に直角な揚力liftと平行な抗力drag(抵抗)の2成分に分けたとき,揚力が抗力の何倍あるか,すなわち揚力/抗力を揚抗比という。揚抗比は機の外形と,どんな迎え角およびマッハ数で飛んでいるかで異なり,一般の飛行機の巡航状態で10~20程度である。水平飛行には機の重量につり合う揚力と,抗力につり合う推力がいるので,例えば,揚抗比が15なら,エンジンは機の重量の1/15の推力を出せばよい。

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大辞林 第三版の解説

ようこうひ【揚抗比】

飛行機の揚力と抗力の比。揚抗比が最大になる迎え角での飛行が最も経済的。

出典|三省堂
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世界大百科事典内の揚抗比の言及

【飛行機】より

…飛行機あるいはグライダーが動力を使わないで滑空するとき,その滑空比(下がる高度Hに対して進む水平距離Sが何倍になるかを表す。すなわちS/H)は飛行機あるいはグライダーの揚抗比(揚力と抗力との比)に等しい。したがってスポイラーを立てて,揚力が減り,抗力が増せば,揚抗比,したがって滑空比が小さくなり,降下角が大きくなる。…

【翼】より

…一方,抗力係数CDは迎え角が小さい領域(翼型の反りによって異なり対称翼では0度)で最小になり,それより迎え角が小さくなっても大きくなっても二次曲線的に増す(図2-a)。揚力が抗力の何倍出るかを示す揚抗比(CL/CDL/D)は,抗力係数が最小となる迎え角より若干大きい迎え角で最大になるが,その値は翼型や平面形で異なる。飛行機は,最高速度を出すには抗力係数が最小となる迎え角で,また燃料消費を減らして長距離を飛ぶには揚抗比が最大となる迎え角で飛ぶのがよい。…

※「揚抗比」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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