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迎え角 むかえかくangle of attack

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

迎え角
むかえかく
angle of attack

飛行機などの翼の断面の基準線 (翼弦線) と飛行機の進行方向,すなわち相対的な気流の方向とがつくる角度をいう。迎え角を変えることによって,翼の揚力が変化する。飛行機の揚力は翼の迎え角を大きくすると増加し,速度が減少すると小さくなる。そのため迎え角を大きくし,速度を減少すれば,揚力と重力が等しくなり,水平飛行を行なうことができる。

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デジタル大辞泉の解説

むかえ‐かく〔むかへ‐〕【迎え角】

飛行機などの翼の前縁後縁とを結ぶ直線(翼弦)が、空気の流れの方向となす角度。迎え角が大きいほど揚力は大きいが、ある限度を超えると後方の気流が乱れ、失速の状態となる。迎角(げいかく)。

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百科事典マイペディアの解説

迎え角【むかえかく】

流体の流れの方向と翼(よく)とがなす角。代表的なものは飛行機の翼の場合で,飛行方向に対してやや上向き(15度以下)の迎え角をとる。翼の揚力係数,抗力係数,モーメント係数等の空気力学的な性能は,すべて迎え角の関数として表される。
→関連項目失速上反角無尾翼機揚抗比揚力

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世界大百科事典 第2版の解説

むかえかく【迎え角 angle of attack】

固定翼機は翼にほどよい揚力が発生するように,翼面を飛行方向つまり風の当たる方向に対しやや上に向けて飛ぶ。この角度を迎え角といい,一般には翼の代表的な部分の翼弦(前縁と後縁を結ぶ線)が飛行方向となす角度で表す。飛行機の飛行中の主翼の迎え角はふつう0~15度くらいで,低速飛行時には揚力が発生しやすいように飛行方向に対して機首を上げて迎え角を大きくし,速度を出すにつれて機首を下げ迎え角を小さくする。ヘリコプターなどの回転翼の場合には,進行方向に直角な軸を想定し,この軸とピッチ不変軸との作る角で定義する。

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大辞林 第三版の解説

むかえかく【迎え角】

飛行機の翼弦線(翼の前縁と後縁を結ぶ線)が空気の流れとなす角度。大きいほど揚力は大きくなるが、ある限度を過ぎると逆に揚力がなくなり失速の状態となる。

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世界大百科事典内の迎え角の言及

【翼】より

…翼型の最大厚さの翼弦長に対する比(%で表す)を翼厚比wing thickness ratio,また中心線と翼弦との間隔の翼弦長に対する比(%で表す)をキャンバーcamberという(間隔そのものをキャンバーということもある)。
[翼の角度の名称]
 飛行中は翼弦を飛行方向に対し適度に傾けて揚力を調節するが,この角度を迎え角angle of attackという(図10)。一方,翼が胴体基準線となす角を取付け角angle of incidenceという。…

【飛行機】より

…その圧力差でボールの軌道を曲げる力が生じ(マグヌス効果),ボールはカーブするのである。 翼の断面の形を調べてみると,一般に上面のほうが湾曲度が大きく,下面のほうは小さくなっており,気流方向に対していくらかの迎え角(翼断面の基準線と飛行方向,つまり流れの方向とのなす角度)がついている。こういう形の翼が空気中をある速さで進むと,翼のまわりに図2-bに示す方向にぐるぐる回る流れ(循環流)が起こり,これが前から当たる風速と合成されて,翼上面の圧力は大気圧よりも低く(負圧),翼下面では大気圧よりも高く(正圧)なる。…

【翼】より

…翼は他の物体に比べ,とくに大きな揚力が発生し,逆に抗力は小さく,揚力が抗力の数十倍にも達する。これは翼が板状でそれを適度な迎え角で動かすからでもあるが,翼型のくふうによるところが大きい。
[揚力の発生]
 翼型はふつう抵抗を減らすため魚のような形をしているほか,全体が上に反っていて上面が下面よりふくらんでいるものが多い。…

※「迎え角」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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