出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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…翼型の最大厚さの翼弦長に対する比(%で表す)を翼厚比wing thickness ratio,また中心線と翼弦との間隔の翼弦長に対する比(%で表す)をキャンバーcamberという(間隔そのものをキャンバーということもある)。
[翼の角度の名称]
飛行中は翼弦を飛行方向に対し適度に傾けて揚力を調節するが,この角度を迎え角angle of attackという(図10)。一方,翼が胴体基準線となす角を取付け角angle of incidenceという。…
…その圧力差でボールの軌道を曲げる力が生じ(マグヌス効果),ボールはカーブするのである。 翼の断面の形を調べてみると,一般に上面のほうが湾曲度が大きく,下面のほうは小さくなっており,気流方向に対していくらかの迎え角(翼断面の基準線と飛行方向,つまり流れの方向とのなす角度)がついている。こういう形の翼が空気中をある速さで進むと,翼のまわりに図2-bに示す方向にぐるぐる回る流れ(循環流)が起こり,これが前から当たる風速と合成されて,翼上面の圧力は大気圧よりも低く(負圧),翼下面では大気圧よりも高く(正圧)なる。…
…翼は他の物体に比べ,とくに大きな揚力が発生し,逆に抗力は小さく,揚力が抗力の数十倍にも達する。これは翼が板状でそれを適度な迎え角で動かすからでもあるが,翼型のくふうによるところが大きい。
[揚力の発生]
翼型はふつう抵抗を減らすため魚のような形をしているほか,全体が上に反っていて上面が下面よりふくらんでいるものが多い。…
※「迎え角」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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