摘葉(読み)てきよう

精選版 日本国語大辞典 「摘葉」の意味・読み・例文・類語

てき‐よう‥エフ【摘葉】

  1. 〘 名詞 〙 果樹蔬菜などで葉が繁りすぎて日射空気流通が悪い場合に、一部の葉を摘み取ること。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「摘葉」の意味・わかりやすい解説

摘葉
てきよう

リンゴなどの果実の果面全体の着色をよくするために、収穫前10日前後に、果実に当たる光線を妨げている葉を摘み取る作業をいう。この作業と、果面を回して日陰部分をなくす玉回しの作業とによって、全面が着色した果実が得られる。また摘葉は、強制的に休眠を誘導する一手段として、落葉が不十分な暖地における落葉果樹の栽培でも適用される。摘葉によって樹体の生理次期萌芽(ほうが)準備に向かわせる。

[飯塚宗夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android