撃ちてし止まん(読み)うちてしやまん

故事成語を知る辞典 「撃ちてし止まん」の解説

撃ちてし止まん

敵を撃破したら戦いをやめよう、という意味。逆にいえば、敵を打ち破るまでは戦いはやめない、ということ。

[使用例] 勤労奉仕団員として戦友を迎えに赴かれるのでありますから、撃ちてし止まんのしるしとしてお持ちになっておる竹槍だけは、決して落さないように御注意のほどをお願いするのであります[井伏鱒二黒い雨|1965~66]

[由来] 「古事記―中」や「日本書紀神武天皇」に出て来る、天皇臣下がうたったとされる歌謡によく使われている表現。戦いの勝利を祈願したもの。

[解説] 第二次大戦のとき、国民の戦意高揚のためのスローガンとして用いられたのが有名です。

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[生]1936.2.20. 千葉,臼井プロ野球選手,監督。佐倉第一高等学校から立教大学を経て,1958年に東京読売巨人軍(読売ジャイアンツ)に入団。右投げ右打ちの強打の三塁手として,入団 1年目に本塁...

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