戦友(読み)センユウ

デジタル大辞泉 「戦友」の意味・読み・例文・類語

せん‐ゆう〔‐イウ〕【戦友】

同じ部隊に属して生活をともにし、戦闘に従事する仲間戦場でともに戦った友。
(比喩的に)仕事スポーツなどで、厳しい競争を共に経験した仲間。「会社の黎明期に苦労を共にした戦友」「全国大会に出場した、かつての戦友たちが集う」
[類語]友達友人ペンフレンドペンパル朋友友垣酒徒茶飲み友達ルームメート仲間同輩朋輩ほうばい同僚同志同人メート同士常連一味一派徒党味方翰林盟友同腹相手畏友知友知音親友心友仲良し良友悪友校友同窓生学友同級生級友クラスメート同窓同期同期生同期の桜社友僚友寮友政友詩友亡友

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精選版 日本国語大辞典 「戦友」の意味・読み・例文・類語

せん‐ゆう‥イウ【戦友】

  1. 〘 名詞 〙 同じ部隊に属して、戦闘に従事する兵士。戦闘の場、生活などをともに過ごした仲間。また、同じ部隊に属する兵士。〔大全字林玉篇(1882)〕
    1. [初出の実例]「勇敢なる我歩兵第三聯隊は〈略〉戦友(センイウ)の屍を踏みて猛進し」(出典風俗画報‐八二号(1894)旅順口占領)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「戦友」の意味・わかりやすい解説

戦友
せんゆう

軍歌曲名。真下飛泉(ましもひせん)(1878―1926)作詞、三善和気(みよしかずおき)作曲。楽譜は1905年(明治38)9月、京都・五車楼書店刊。京都師範附属小学校訓導であった真下は、日露戦争に際して、小学生にも歌える軍歌として初めて口語体の歌をつくった。すなわち、「学校及家庭用言文一致叙事唱歌」の表題で2月に『出征』を発表したところ、大反響をよぶ。そこで『露営』『戦友』と続編をつくり、『村長』まで12編を出版した。なかでも教育勅語主旨を生かしたという『戦友』は、平易な歌詞と哀調を帯びた旋律が全国で愛唱され、さらに10年ごろからは演歌師にも歌われた。太平洋戦争中は、歌詞が厭戦(えんせん)的だという理由で、軍部から歌唱を禁じられた。

[倉田喜弘]

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世界大百科事典(旧版)内の戦友の言及

【軍歌】より

…戦意高揚,愛国精神鼓舞のため軍事を歌った歌。ときには戦友の死への悲しみを歌った悲痛な歌も軍歌といわれる。日本最初の軍歌は明治維新期における東征軍の進軍歌《トンヤレ節》(品川弥二郎の作と伝えられる)であり,はやしことばを入れた俗謡調であった。…

【在郷軍人会】より

…日露戦争を契機として,陸軍省の指導下にこれらの団体を全国的に統合して,1910年11月に任意団体の帝国在郷軍人会が創設された。初代総裁に陸軍大将伏見宮貞愛親王,会長に寺内正毅陸軍大臣をあて,本部理事を陸軍の高級将校が構成し,各地の連隊区司令部に支部を,町村に分会を設置したもので,機関誌《戦友》を発行し,創立当時約100万人,14年からは海軍軍人も加え,30年代には約300万人の在郷軍人を擁した。在郷軍人会の発達は田中義一の指導によるところが大きい。…

※「戦友」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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