デジタル大辞泉 「戦友」の意味・読み・例文・類語
せん‐ゆう〔‐イウ〕【戦友】
2 (比喩的に)仕事やスポーツなどで、厳しい競争を共に経験した仲間。「会社の黎明期に苦労を共にした
[類語]友・友達・友人・ペンフレンド・ペンパル・朋友・友垣・酒徒・茶飲み友達・ルームメート・仲間・同輩・
軍歌の曲名。真下飛泉(ましもひせん)(1878―1926)作詞、三善和気(みよしかずおき)作曲。楽譜は1905年(明治38)9月、京都・五車楼書店刊。京都師範附属小学校訓導であった真下は、日露戦争に際して、小学生にも歌える軍歌として初めて口語体の歌をつくった。すなわち、「学校及家庭用言文一致叙事唱歌」の表題で2月に『出征』を発表したところ、大反響をよぶ。そこで『露営』『戦友』と続編をつくり、『村長』まで12編を出版した。なかでも教育勅語の主旨を生かしたという『戦友』は、平易な歌詞と哀調を帯びた旋律が全国で愛唱され、さらに10年ごろからは演歌師にも歌われた。太平洋戦争中は、歌詞が厭戦(えんせん)的だという理由で、軍部から歌唱を禁じられた。
[倉田喜弘]
…戦意高揚,愛国精神鼓舞のため軍事を歌った歌。ときには戦友の死への悲しみを歌った悲痛な歌も軍歌といわれる。日本最初の軍歌は明治維新期における東征軍の進軍歌《トンヤレ節》(品川弥二郎の作と伝えられる)であり,はやしことばを入れた俗謡調であった。…
…日露戦争を契機として,陸軍省の指導下にこれらの団体を全国的に統合して,1910年11月に任意団体の帝国在郷軍人会が創設された。初代総裁に陸軍大将伏見宮貞愛親王,会長に寺内正毅陸軍大臣をあて,本部理事を陸軍の高級将校が構成し,各地の連隊区司令部に支部を,町村に分会を設置したもので,機関誌《戦友》を発行し,創立当時約100万人,14年からは海軍軍人も加え,30年代には約300万人の在郷軍人を擁した。在郷軍人会の発達は田中義一の指導によるところが大きい。…
※「戦友」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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