放り込む(読み)ホウリコム

デジタル大辞泉 「放り込む」の意味・読み・例文・類語

ほうり‐こ・む〔はふり‐〕【放り込む】

[動マ五(四)]投げて中に入れる。勢いよく、または無造作に入れる。「紙くずをごみ箱に―・む」「暴漢留置場に―・む」
[類語]投げ入れる投げ込む投ずる投入投函

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「放り込む」の意味・読み・例文・類語

ほり‐こ・む【放込】

  1. 〘 他動詞 マ行四段活用 〙
  2. 「ほうりこむ(放込)」の変化した語。
    1. [初出の実例]「蛙の背に思ふ人の名を書て、しきゐの内へほりこめば」(出典:浄瑠璃・蘆屋道満大内鑑(1734)二)
  3. 給金一部だけを支払う意にいう、芝居者仲間の隠語
    1. [初出の実例]「歌舞妓楽屋通言〈略〉ほり込 少し払わたす」(出典:南水漫遊拾遺(1820頃)四)

ほうり‐こ・むはふり‥【放込】

  1. 〘 他動詞 マ行五(四) 〙 投げて入れる。また、投げるようにして入れる。むぞうさに、または乱暴に入れる。比喩的に、人をある状況にはいらせる。
    1. [初出の実例]「わるくそばへ立(だて)をしやがると、投込(なげこ)みへほふりこむぞ」(出典歌舞伎・暫(1714))

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