日本大百科全書(ニッポニカ) 「政策・制度要求闘争」の意味・わかりやすい解説
政策・制度要求闘争
せいさくせいどようきゅうとうそう
賃金、労働時間、雇用など、本来、経済的要求としての性格の強いもののうち、なんらかの立法、行政措置や法制度の改廃など、その実現を政策や制度の新たな展開に求めなければならないような要求闘争をさしていう。このことばが日本で広まり定着したのは1970年代に入ってからである。高度成長を通じ、その諸矛盾の激化のなかで、要求も多様化したが、同時に、個別企業や産業レベルでは解決しえない問題も、要求として自覚化されるようになった。それゆえ、国や自治体に向けた要求とその取り組みが政策・制度要求闘争として現れるに至り、今日では日常的に取り組まれている。
[早川征一郎]
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