教育二法(読み)きょういくにほう

山川 日本史小辞典 改訂新版 「教育二法」の解説

教育二法
きょういくにほう

1954年(昭和29)6月3日に公布された教育公務員特例法一部改正および義務教育諸学校における教育の政治的中立確保に関する臨時措置法の通称前者は教育公務員の政治活動の制限を国家公務員並みに勤務区域外にまで拡大し,後者は義務教育学校の教職員がその属する団体の組織・活動を利用して,児童・生徒に対して特定政党などを支持,反対させる教育を行うことを禁じた。この法案成立をめぐっては国会内外に強い反対運動がおこり,戦後教育のあり方をめぐって国民的関心をよんだ。

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旺文社日本史事典 三訂版 「教育二法」の解説

教育二法
きょういくにほう

1954年に成立した教育関係の2法律
義務教育諸学校で特定の政党への支持を禁止した「義務教育における教育の政治的中立の確保に関する臨時措置法」と,教育公務員の政治的行為に制限を加えた「教育公務員特例法一部改正法」の2法で,1954年2月吉田茂内閣が国会に提出日教組をはじめとする激しい反対運動にもかかわらず可決され,6月に公布された。なお,翌'55年鳩山一郎内閣は,教育委員を任命制とする法案を通過させた。

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