教良木村
きようらぎむら
[現在地名]松島町教良木
上島の中央部にあり、老岳(五八六メートル)・星が岳(一八二メートル)・次郎丸岳(弥勒山、三九七メートル)などに囲まれた盆地の村。倉江川が北に蛇行して有明海に注ぐ。地名は「清ら木」が転訛したものと伝えられ、「あまくさ島めぐり長歌」に「山わけいれば むかしへに くすりもとめし そのひとに その木のあるを をしへける よしあるとてう 教良木と よぶとはいへど いぶかしな」と歌いこまれている。
慶長国絵図に村名がみえ、正保郷帳に高六四七石三斗余とある。大矢野組に属し、庄屋は植村家。万治二年(一六五九)石高半減により三六〇石四斗となった(天草風土考)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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