ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「木下逸雲」の意味・わかりやすい解説
木下逸雲
きのしたいつうん
[没]慶応2(1866)
江戸時代後期の南画家。名は相宰,字は公宰。通称は志雅之助。号は逸雲,物々子,養竹山人など。家職の乙名 (おとな) をつとめたが,のち隠居。絵は石崎融思に南蘋流を学び,来朝した江稼圃 (こうかほ) を慕い,明の董其昌 (とうきしょう) に私淑して一家をなし,生気のある作風で当時の長崎画壇の第一人者となる。主要作品『武陵桃源図』 (1855) ,『山水図』 (62) 。
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