敦賀藩(読み)つるがはん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「敦賀藩」の意味・わかりやすい解説

敦賀藩
つるがはん

越前(えちぜん)国敦賀郡鞠山(まりやま)(福井県敦賀市周辺を領有した譜代(ふだい)藩。鞠山藩ともいう。1682年(天和2)小浜(おばま)藩主酒井忠直(ただなお)の遺領のうち敦賀郡と近江(おうみ)国高島郡(滋賀県高島市)の1万石が次子の忠稠(ただしげ)に分封され、忠稠は1687年(貞享4)に敦賀郡鞠山に陣屋を設け藩政をとった。その後、忠菊(ただきく)、忠武(ただたけ)、忠香(ただか)、忠言(ただのぶ)、忠盡(ただえ)、忠毗(ただます)と続き、8代忠経(ただつね)のとき版籍奉還を迎えた。小藩ながら忠香、忠毗の2名が若年寄を勤めた。なお1870年(明治3)藩名を鞠山藩と改称、同年9月本藩の小浜藩に合併された。

井上正一

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デジタル大辞泉プラス 「敦賀藩」の解説

敦賀藩

越前国、鞠山(現:福井県敦賀市)周辺の敦賀地方を領有した譜代の小藩。小浜藩主・酒井忠直の次男忠稠(ただしげ)が、父の遺領のうち1万石の分知を受けて立藩。以後幕末まで8代にわたり酒井氏が治めた。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「敦賀藩」の意味・わかりやすい解説

敦賀藩
つるがはん

鞠山藩」のページをご覧ください。

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