文成帝(読み)ぶんせいてい[ほくぎ](その他表記)Wencheng-di; Wên-ch`êng-ti

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「文成帝」の意味・わかりやすい解説

文成帝[北魏]
ぶんせいてい[ほくぎ]
Wencheng-di; Wên-ch`êng-ti

[生]太平真君1(440)
[没]和平6(465)
中国,北魏の第4代皇帝 (在位 452~465) 。姓名は拓跋濬。廟号高宗太武帝の積極政策のあとをうけて民力の休養安定に努め,北魏隆盛の基礎を築いた。また太武帝の廃仏政策を改め,仏教復興雲崗石窟造営を開始した。

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世界大百科事典(旧版)内の文成帝の言及

【雲岡石窟】より

…中央群は第5,第6洞から第13洞までを数える。第5洞は座仏の石窟で,第6洞塔柱窟と一対をなし,第5洞は文成帝(在位452‐465)をしのんでいとなまれたという説があるが,ともに竜門様式に近づいている。第7,第8洞は前後2室の同規模窟からなり,大仏をおかず,列龕ばかりで壁面を構成し,計画的に設計された建築的構成を示している。…

※「文成帝」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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