サンタマリアマッジョーレ大聖堂(読み)サンタマリアマッジョーレダイセイドウ

デジタル大辞泉 の解説

サンタマリア‐マッジョーレ‐だいせいどう〔‐ダイセイダウ〕【サンタマリアマッジョーレ大聖堂】

Basilica di Santa Maria Maggiore》イタリアの首都ローマにある大聖堂。ローマの四大バシリカの一。4世紀の創建身廊は5世紀半ばのもので、旧約聖書の場面を描いたモザイクが残り、初期キリスト教時代の傑作として知られる。14世紀に高さ75メートルの鐘楼が造られ、後にルネサンス様式のシスト5世礼拝堂、初期バロック様式のパオリーナ礼拝堂が加わった。現在見られるバロック様式ファサードは18世紀にフェルディナンドフーガが手がけた。1980年、「ローマ歴史地区、教皇領とサンパオロフォーリ‐レ‐ムーラ大聖堂」の名称で世界遺産(文化遺産)に登録された。

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日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂
さんたまりあまっじょーれだいせいどう
Santa Maria Maggiore

ローマにある四大バシリカの一つ。当初のバシリカの様相をもっともよく残している。創建は352年。現在の建物は440年に完成したが、外側にはたびたび増改築の手が加えられ、高く美しい鐘楼は1377年に、正面外側は1758年にできた。しかし堂内の主要部分は440年完成当時のままで、モザイクが各所にあり、イオニア式石柱が40本、左右にずらりと立ち並んでいる。なお、この大聖堂のあるローマ歴史地区は教皇領、サンパオロ・フォーリ・レ・ムーラ教会とともに世界遺産の文化遺産として登録されている(世界文化遺産)。

[紅山雪夫]

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