文淵閣(読み)ブンエンカク(その他表記)Wen-yuan-ge; Wên-yüan-ko

デジタル大辞泉 「文淵閣」の意味・読み・例文・類語

ぶんえん‐かく【文淵閣】

中国代の宮中にあった蔵書殿閣。清代には、「四庫全書」「古今図書集成」を収めた。

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精選版 日本国語大辞典 「文淵閣」の意味・読み・例文・類語

ぶんえん‐かく【文淵閣】

  1. 中国、明・清代の宮中の書庫である殿閣の一つ。明代では内閣仕事もここでなされた。清代には紫禁城東南隅に設けられ、「四庫全書」などを収納

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「文淵閣」の意味・わかりやすい解説

文淵閣
ぶんえんかく
Wen-yuan-ge; Wên-yüan-ko

中国,明・清代の宮廷の書庫。明の洪武帝のとき南京の奉天門の東にあったが,永楽帝の北京遷都で,北京宮城の南東隅に移された。清の乾隆帝のときには,『四庫全書』が編集され,これを収蔵するため明の天一閣 (浙江,勤県) にならい,乾隆 41 (1776) 年紫金城の南東隅に再建された。翰林学士が文淵閣を司った。

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世界大百科事典(旧版)内の文淵閣の言及

【天一閣】より

…その管理は厳重を極め,建物は池をめぐらして火災に備え,中へ入るには一族の承認を要し,書物は帯出を許されなかった。清朝の《四庫全書》編集には所蔵の473種が底本として利用され,《四庫全書》を収めた文淵閣などは天一閣をまねて作られたという。現在の蔵書は約2500種にすぎないが,みな稀少本である。…

※「文淵閣」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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