最新 地学事典 「文象構造」の解説
もんしょうこうぞう
文象構造
graphic structure
アルカリ長石と石英との特有な規則的連晶構造。長石の結晶中に,多数の楔形文字状の石英が連晶し,石英の一部または全部が同一光学的方位をとる。J.J.Sederholm(1916)は,この構造は終末期のマグマが共融関係のもとで固結して生じたと考えた。ペグマタイトに模式的に発達するのでペグマタイト構造ともいう。花崗岩やある種の鉱石(斑銅鉱中の輝銅鉱や黄銅鉱,方鉛鉱中の輝銀鉱や安四面銅鉱,閃亜鉛鉱中の黄銅鉱など)にもみられる。連晶が顕微鏡的大きさのとき微文象構造と呼び,マイクロペグマタイトに典型的に発達。M.Patrin(1791)命名。
執筆者:勝井 義雄・山田 敬一
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

