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輝銀鉱 きぎんこうargentite

翻訳|argentite

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

輝銀鉱
きぎんこう
argentite

Ag2S等軸晶系(→立方晶系)に属するの主要な鉱石鉱物。正六面体または正八面体微晶で塊状をなす。硬度 2~2.5,比重 7.2~7.4。金属光沢,帯黒鉛灰色針銀鉱と同質異像。新第三紀の低温の浅熱水石英脈中に,ほかの銀鉱物,自然金,硫化鉱物などとともに産する。(→

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百科事典マイペディアの解説

輝銀鉱【きぎんこう】

黒灰色で金属光沢の鉱物。主要な銀鉱石。組成はAg2S,八面体または六面体の結晶が多く,等軸晶系。硬度2〜2.5,切断性があり,比重7.2〜7.4。浅熱水鉱床の石英脈中に他の銀鉱,金とともに産し,産状は塊状,網状樹枝状など。

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世界大百科事典 第2版の解説

きぎんこう【輝銀鉱 argentite】

化学組成はAg2S。Sを置換してSeが入ることがある。立方晶系に属し,立方体,八面体,まれに十二面体結晶をなす鉱物。明瞭な結晶形をなさず,樹枝状,塊状をなして産出することが多い。暗い鉛灰色で金属光沢をもつ。比重7.4,モース硬度2~2.5。展性に富み,また小刀で切れる。173℃以下では針銀鉱(Ag2S。単斜晶系)の方が安定であり,輝銀鉱として晶出したものも,室温では針銀鉱に転移している。銀の重要な鉱石。

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大辞林 第三版の解説

きぎんこう【輝銀鉱】

硫化銀からなる鉱物。立方晶系。鉛灰色で金属光沢があり軟らかい。熱水鉱床に産し、銀の重要な原料鉱石。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

輝銀鉱
きぎんこう
argentite

針銀鉱の高温変態後の仮晶pseudomorph(仮像ともいう。外形を保ったまま原子配列や化学組成が変化した結晶質物質)。転移点179℃。多くは粒状、あるいは一見六方晶系の六角柱状の輪郭をもつ。[加藤 昭]

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世界大百科事典内の輝銀鉱の言及

【銀鉱物】より

…銀を数%以上含む鉱物は約60種知られている。重要な銀鉱物としては,自然銀native silver Ag,輝銀鉱argentite Ag2S,角銀鉱cerargyrite AgCl,ナウマン鉱naumannite Ag2Se,安銀鉱dyscrasite Ag3Sb,ジャルパ鉱jalpaite Ag3CuS2,硫ゲルマン銀鉱argyrodite Ag8GeS6,硫シャク(錫)銀鉱canfieldite(別名,カンフィールド鉱) Ag8SnS6,ゼイ(脆)銀鉱stephanite(別名,ゼイ安銀鉱) Ag5SbS4,濃紅銀鉱pyrargyrite Ag3SbS3,淡紅銀鉱proustite Ag3AsS3,雑銀鉱polybasite(別名,輝安銅銀鉱) (Ag,Cu)16Sb2S11,ヒ(砒)雑銀鉱arsenpolybasite (Ag,Cu)16As2S11,ヘッス鉱hessite(別名,ヘッサイト,テルル銀鉱)Ag2Teなどがある。このほか四面銅鉱や方鉛鉱には銀を含むものがあり,鉱床内に多産する場合にはシルバーキャリアとして重要視される。…

【銀】より

…この現象は古くから経験的に知られており,飲料水の腐敗防止に銀製容器が,また負傷者の手当に銀箔が使用されていた。【水町 邦彦】
[製法]
 銀の鉱物は輝銀鉱Ag2S,角銀鉱AgClが主であるが,金との合金(エレクトラムelectrum)の自然銀としても産出する。しかし銀を採取できる銀鉱石はまれで,金の鉱石または銅,鉛,亜鉛の硫化物鉱石中に含有されるものから,これら金属の製錬の際に副産される。…

※「輝銀鉱」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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