斉詮(読み)せいせん

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「斉詮」の解説

斉詮 せいせん

?-877? 平安時代前期の僧。
延暦寺(えんりゃくじ)総持院の十禅師(じゅうぜんじ)。算延(さんえん)から悉曇(しったん)をまなび,安然(あんねん)に伝授した。安然,玄照らと渡唐計画をたて,貞観(じょうがん)19年(877)大宰府(だざいふ)に到着。ひとりで唐の商船にのりこんだが,途中で海賊に殺されたとつたえられる。天台座主(ざす)円珍は「何ぞ万里の険浪を踰(こ)えんや」と門人に予言したという。済詮,済撰ともかく。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android