斯うして(読み)コウシテ

デジタル大辞泉 「斯うして」の意味・読み・例文・類語

こう‐して〔かう‐〕【×斯うして】

[副]このように。このようにして。「筆は斯うして使う」
[接]前の事柄を受けて、その結果を述べるときに用いる。このようにして。かくして。「斯うして戦後日本は復興した」
[類語]かくてかくしてそしてそうして

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「斯うして」の意味・読み・例文・類語

こう‐してかう‥【斯して】

  1. ( 副詞「こう」に、動詞「する」の連用形「し」と、助詞「て」が付いて一語化したもの )
  2. [ 1 ] 〘 副詞 〙 このようにして。
    1. [初出の実例]「恋に身をかうしてじっと手を握る君は紫塵の嬾き蕨か」(出典:狂歌・銀葉夷歌集(1679)七)
  3. [ 2 ] 〘 接続詞 〙 話し手が、先行の事柄を、自分の話材として状態化して指示した上、その事柄から生じた結果や後続する事柄を述べ続けるときに用いる。これこれした結果。
    1. [初出の実例]「善悪の民を異にして居しむるぞ。かうして東周の郊境をなしさだむるぞ」(出典:史記抄(1477)三)

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