新井周三郎(読み)あらい しゅうざぶろう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「新井周三郎」の解説

新井周三郎 あらい-しゅうざぶろう

1862-1885 明治時代の社会運動家。
文久2年生まれ。小学校教員だったが,明治17年埼玉県秩父(ちちぶ)困民党蜂起(秩父事件)に参加,甲大隊長として農民指導。事件後逮捕され,18年5月10日処刑された。24歳。武蔵(むさし)男衾(おぶすま)郡(埼玉県)出身

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の新井周三郎の言及

【秩父事件】より

…11月1日結集地下吉田村椋(むく)神社に集まる前に農民は警官隊と衝突し,両者に2名ずつ死者を出した。神社において総理田代栄助,副総理加藤織平,参謀長井上伝蔵,甲大隊長新井周三郎,乙大隊長飯塚森蔵をはじめ村単位の小隊長など100名近くの役割表を発表し,菊池貫平の起草した軍律を発表した。軍律の自己規制はよく守られるとともに,隊編成,加藤の火薬や火縄の手配など組織化を強く印象づける。…

※「新井周三郎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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