新温泉町(読み)しんおんせん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「新温泉町」の意味・わかりやすい解説

新温泉〔町〕
しんおんせん

兵庫県北西部,岸田川流域に広がる町。日本海に臨み,西は鳥取県に接する。 2005年浜坂町,温泉町が合体。北部の浜坂は江戸時代,北前船の寄港地として発展。漁業の基地で,カニ,イカなどが水揚げされるほか,港の周辺にはちくわかまぼこなどの加工業が立地する。但馬牛の主産地で,江戸時代に起源をもつ縫い針の産地としても知られる。平安時代初期,天台座主慈覚大師 (→円仁 ) の発見といわれる湯村温泉国民保養温泉地浜坂温泉郷があるほか,夏は海水浴,冬はスキー客でにぎわう。豪壮な海食地形が続く但馬御火浦は国指定名勝・天然記念物。但馬久谷の菖蒲綱引きは国の重要無形民俗文化財に指定されている。海岸部は山陰海岸国立公園に,中・南部の山岳地帯は氷ノ山後山那岐山国定公園および但馬山岳県立自然公園に属する。北部の海岸線を JR山陰本線,国道 178号線が横断し,中央部を山陰道 (国道9号線) が通じる。面積 241.01km2。人口 1万3318(2020)。

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日本歴史地名大系 「新温泉町」の解説

新温泉町
しんおんせんちよう

2005年10月1日:美方郡温泉町浜坂町合併
【温泉町】兵庫県:美方郡
【浜坂町】兵庫県:美方郡

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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