日本歴史地名大系 「新郷古墳群」の解説 新郷古墳群しんごうこふんぐん 埼玉県:川口市峯村新郷古墳群[現在地名]川口市峯・東本郷・赤井荒川の広大な沖積地を望む大宮台地の先端部に築造された古墳群。高稲荷(たかいなり)古墳をはじめ八兵衛山(はちべえやま)古墳・赤井台(あかいだい)古墳・東養寺(とうようじ)古墳・宮脇(みやわき)一号古墳・同二号古墳、高稲荷古墳北側の小円墳が知られる。八兵衛山古墳は前方後円墳で、人物埴輪が出土したというが詳細は不明。赤井台古墳と東養寺古墳は円墳で、円筒埴輪の破片が採集されている。宮脇一号古墳・同二号古墳は高稲荷古墳の南西約一二〇メートルで発掘された円墳跡である。宮脇二号古墳の主体部は木棺を粘土で薄く覆った竪穴系のもの。副葬品は大刀六と刀子・鉄鏃・勾玉が出土し、六世紀末葉から七世紀初頭の築造と考えられる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報